新聞やニュースを見ていて、ムダを削減、改善した、結果として収益に繋がった…
という記事が多い。当たり前の話だが。
1400人の作業員のムダを削減。
待ち時間が多いので、それがムダだと。
なるほど納得。
しかし人間を時間単位で管理していくと…食品工場ラインのようにならんかね?
数秒単位で餅がラインから流れてきて、タレを塗る、裏返す、アンコを足す…とか、食品の生産時間を基準に人をラインに立たせるってのは、人間としての存在を無視した考えに行き着くのが怖い。
ラインの機械が時間単位で効率良く動くのは納得できるが、人間が時間単位でみんな同じように一律に効率良く動くのは難しい。
体調は毎日一定ではないし、腹も減るし、トイレにも行きたい。それを生産時間の観点から人を縛り付けて…良いのかなぁ。
一昔前の船の動力において、奴隷にオールをこがせているのと変わらない発想だ。
賃金が発生しているとはいえ、それがその人間の価値に対して払われているかというと…とても疑問だ。賃金は購入する人達のニーズと経営者達の収益によって算出されているに過ぎない。
ムダを省く…は、余計な支出が無くなる一方で、受注する側は仕事が無くなる…収入が減り、ゆくゆくは淘汰される。
淘汰された後、無職の人はどうなるのか?
ここがブラックボックスで怖いから企業間の転職が進まない、企業内で働かないおじさん、思考停止のオジサンが増えていく…。
そしてリスキリング
流行の言葉だが、どこからの言葉か?
北欧の話だと、そもそも人口が少ないから勉強し直してみんなで頑張らないと国が立ち行かない…という観点からリスキリングという考えがスタートしている。
日本にこれが定着するのかな。
そもそも国自体がぬるま湯に浸かった人達だから変化のスピードが遅い。
様々な考えがある一方で、全然まとまらない。
石原慎太郎さんくらい過激な人がいたほうが日本はもっと変わるのかもしれないなぁ。