うちの爺さんが建てたという物置。
ということは40年以上は経過しているのか?
外見の錆び具合からしてかなり古いものであるのは分かる。というか、いったい何が中に入っているのか…絶対に触りたくない。
ヘビとか出てきそうだよ…。
◆夏は無理
藪蚊はいるし、毛虫のほか、ハチも飛んでいる。何より暑くて作業なんてできたもんじゃない…熱中症で死んでしまう。ということで秋を待つことにする。
◆秋
秋になり作業ができるかと思ったら付近にあるツバキからチャドクガが発生。10月はまだ暖かい日があり作業が中断しがち。
とりあえずは、物置に通じる道付近の草抜き、低木の除去を実施。まずは作業スペースの確保が大事かと。
周りはシャガばっかりだったな…すぐに抜けるとはいえ、抜いたシャガをゴミ袋に詰めるのもけっこうな労働だ…最近は指の付け根が痛い。
指って筋肉痛になるのかぁ?
◆秋〜冬
害虫も少なくなってきたところで、いよいよ中の確認を…恐る恐る扉を開けて…うわっ…きったね〜、なんだよこれ…。中のゴミを摘み上げた直後に、ドタン!と突然の物音に「うわぁっ!」と変な声が出てしまった。
何かと思って物置から離れて見たらノラネコが…。あ〜なるほど、アンタの家だったのね…。物置には穴が開いていたので、そこから自由に出入りしていたのか…。
◆とりあえずモノを出す
とりあえず中身を外に出してみないと始まらない。燃やすゴミ、燃えないもの、その他など、とにかく中にあるモノを片っ端からつまみ出して選別していった。
錆びたスコップ、カマ、剪定ハサミ、ノコギリなど使えなくなった道具、ボロボロになった傘類、ペンキ類、固まったコンクリートなど、家庭ゴミでは出しづらいものばかり。なぜかラジコンまであったなぁ…。
あーなるほど、ゴミ出しに困ってそのまま…って状態だったみたい。確かにゴミの分別って難しいし、一部のゴミは出しにくいもんなぁ。
◆やっぱり嫌だ
作業着を着て厚手の手袋はしているとはいえ、やっぱりゴキブリは嫌だ。
何十年も置きっぱなしの袋とか…そういうのはやっぱり虫、ゴキブリのお家なんだよね…袋をどかした下からゴキブリが5〜6匹シャカシャカ〜っ!と歩き回る姿はやっぱり嫌だ。
ゴキブリもビックリなんだろうけど、こっちもビックリだよ。
床も鉄材なのに穴が開いていた。
鉄材が錆びて朽ちてしまったのか…というか、鉄という素材が錆びて粉々になるのを初めて自分の目で見た。すげーな、自然の力って。
◆燃やすゴミ10袋なんて当たり前
燃やすゴミはとりあえずビニール袋に詰めていく。10袋なんてあっという間だ。
コストコの1000円150枚入りのゴミ袋がどんどこ無くなっていく。
塗料関係の類の処分が面倒くさい…。
◆物置の撤去方法を考える
最初は物置の買い替え時に解体と撤去を依頼しようと思ったが、買い替え1台に対して撤去が2台となる場合はなんか話が進まない。
しかも解体・撤去で1万円弱かかるんだもんなぁ…。
で、気になったのでYouTubeでいろいろ勉強してみたらなんだかできそう。
ということでなーんとなくやってみようかと。
◆解体
サイズは、幅2000、高さ1800、奥行き1600
まぁまぁデカイ。
屋根を留めていた金具がすぐに取れたので、すぐに屋根は撤去できた。
あ、これならいけるかも。
と思ってスパナと六角ラチェットを持ってきて解体に取り掛かってみたら…いやぁ、やるんじゃなかった…終わるまで3時間以上かかった。
30年?以上は経過しているのでネジが錆び付いていて…六角ネジを六角ナットで留めているんだが、そのほとんどはナットが回らず、ネジそのものものがねじれて折れる。
それを繰り返したもんだから終わった頃には手がボロボロ。2日後にはなぜか背筋が筋肉痛になったし…確かに鉄の扉は重かったなぁ。
解体作業を誰かにお願いしたら…5000円くらいになるかなぁ。ホームセンターで新規で物置買うと、廃棄物置の解体費がそれくらいだったし。(大きさにもよるけど…)
また、ここに来るだけでもお金がかかるわけだから、解体と撤去を合わせれば1万円くらいはかかるだろう。この大きさの物置の廃材でいくらかかるか電話で業者に聞いてみたら1万円で行けますよ〜とのこと。まぁ人1人がトラック乗って取りに行くんだから最低それくらいはかかるだろね。
しっかしこの鉄の廃材…老人にはまず無理だ。
そうか、だからゴミ屋敷が増えるのか…。
◆撤去
ホームセンターで撤去を尋ねたら、買い替え一台につき、解体一台…ということで、やはり撤去の追加は難しいっぽい。メーカー名と型番を教えてくれたら検討するって…もうバラしちゃったからわかんねぇよ…しかもかなり昔の型番なんて判明するのか疑問だし。まぁ遠回しにやりたくねえってことだな…仕方ない。
◆不用品回収業者へ依頼
ということで、不用品回収業者へ連絡したところ、解体後の廃材のほか、物置に入っていた金属類のゴミも持って行ってくれた。もちろん有料でだが、それにしても助かった。
鉄材は家庭ゴミで捨てるのが難しいからなぁ。
◆鉄クズは買い取ってくれる?
鉄クズは買い取ってくれる…というのを聞いてネット検索したのを片っ端から電話して聞いてみたが、聞かれるのは「どれくらいある?何トン?」という言葉。
個人の物置なんかで何トンなんていくわけないでしょ…そう、個人のゴミ程度の量では買い取りなんて割が合わないってことだ。
ある業者さんからは、うちは20トン〜10トントラックしかないからあまり少ないのは引き取りに行けないよ〜って。
その言葉を聞いた瞬間に、あ〜オレが場違いな質問してるんだ〜って…恥ずかしくなってすぐに電話を切った。
ということで、鉄クズ買い取りについては、建物の取り壊しとかで大量に発生した鉄クズくらいじゃないと話にならんってことだ。
◆買い替えがやっとできる
さて、これで物置の買い替えができる。
新品を買えばまだ残っているもう1台の古い物置は解体して持っていってくれる。
しかし、ここで好奇心が。
自分で組み立て出来ないのかなぁ?
YouTubeで見たらみんな自分で作ってんじゃん!
つづく