昨日の夜、ツマグロヒョウモンのみかん君がお月様へ旅立った。
2月11日に羽化したので、1ヶ月と13日間チョウチョで生きた。
この子は、去年の冬ごろ?実家の玄関付近に転がっているのを偶然発見して保護。
そうだ、クリスマスだ。
こんな年末に幼虫でいるなんて…越冬できるのかなぁ…なんて思っていたが、正月になったらいつの間にかサナギになっていた。
ツマグロヒョウモンは、幼虫、サナギ、どちらでも越冬するらしい。
↑転居前のアパートの玄関での様子
転居後の2月の中旬になる前、まだ外は寒いな〜なんて言っていた時期に帰宅したら、あれぇ?羽化してるー!って。
季節外れの羽化に加えて、翅が伸びない羽化不全。さらに口のストローは1つにならず…これでは水分補給できないから死んでしまう…と心配だらけの羽化後だったが、少しずつ慣れてストローを刺して…ゆっくり少しずつ飲むようになり、気が付いたら元気になっていた。口のストローもしっかり1つになった。
ちゃんとポカリ飲んでるのかな。
気になって声をかけるようになった。
ある日、声をかけると、頭のところをコショコショと動かして何やら催促するように。
指に乗せてポカリのある場所へ移動させてあげると、いつのまにかそれが日課になった。
不思議だねぇ、声をかけると反応するようになる…ネコやイヌみたいに。こんなに小さい生き物だが、しっかり意思疎通ができるようになる。
生物の意志というのは、大きさに関係ないと改めて勉強になった。小さい虫だってしっかりとした意志があり、愛情を注ぐとそれに受け答えをしてくれる。すごいな、生物。
面白いのが日中の行動。
ポカリを飲むか?と指を差し出すとまったく受け付けない。
日中は日光浴に夢中で、ポカリなんてどうでもいい。ウザいからあっちいけっと言わんばかりに嫌がる。
そういうことで、
日中は自由に日光浴。
陽が沈んだら食事。
そしてカーテンにオシッコ垂らす。
それがやること、生きること。
毎日そういうやりとりが続いて、ある日突然終わりが来てしまう…というのはやっぱり悲しい。
小さい生物だから我々以上にエネルギーを燃やして、物凄い勢いで時間を過ごして生きているから、あっという間にお爺さん…つまり寿命がつきてしまう…というのは仕方ないところ。
みかん君、
いやいや、みかん爺さん。
おつかれさん。
ゆっくり休んでくだされ。