ようやく最後のオオスカシバが旅立ったので観察記録が終了。
なので結果をここにまとめておく。
◆期間
開始:2021-04-24
終了:2021-08-17
※上記「開始」はサナギになった日なので、実際にはその前から飼育を始めている。
◆件数
56件
◆種類
ナミアゲハ:21
アオスジアゲハ:20
オオスカシバ:4
キアゲハ:3
ジャコウアゲハ:3
ツマグロヒョウモン:2
クロアゲハ:2
ナガサキアゲハ:1
◆羽化の実績
羽化した・・・41匹
羽化しなかった・・・15匹
羽化しなかった内訳:
・ミイラ化:2匹
・寄生虫:12匹
・不明:1匹
◆サナギになって羽化するまでの日数
[日数:匹]
10:11
12:10
11:7
08:4
14:3
13 :2
07:1
09 :1
15 :1
18 :1
<<感想>>
いや~けっこう大変だった。
しかし貴重な経験からいろいろ分かったこともある。
ジャコウアゲハは3匹育てて残念ながら2匹は羽化しなかった。
とはいえ念願の幼虫ブニブニをできたので良い経験ができた。
しかし食草であるウマノスズクサの入手が大変だったので、2度と飼育はしないと思う。飼育するならその環境を用意できることが大前提で、安易に飼育に踏み込んではいけないということがよーく分かった。
◆キアゲハ
これまた食草であるセリ科が付近になかったのでちょっと大変だったが、成虫の見事な黄色い姿を見ることができたのはとても良かった。
貴重なチョウであるナガサキアゲハを飼育して成虫を見ることができたのは本当にうれしかった。ほかのチョウとはまったく違う大きさ、重さ、存在感。
サナギになったときにたまーに身体を振るときの「シュッシュッ」という音はすごかった。なんであんな音が出るんだ?
◆アオスジアゲハ
飼育後半で夏に近かったせいか、とにかく寄生バエの被害が多くて大変だった。
最後は全滅だったし。
アオスジアゲハは寄生されやすいと聞くけど、なぜなのだろうか。
屋内で飼育していたにも関わらず寄生率は高かった。
食草もしっかり水で洗っていたんだけどなぁ・・・。
◆オオスカシバ
感動の一言だった。
これ昆虫なの?というくらいなんともいえない可愛らしい顔をしている。
人気があるのがよく分かった。
「ぶーん」って飛ぶのも実際に見てみると非常にかわいい。
今までハチと間違えてビビッてたのはコイツだったんだ。
花の蜜を吸う姿がまたかわいい。
あ、かわいいしか言ってないな、さっきから。
◆モンシロチョウ
観察記録には入れなたが実はモンシロチョウの孵化、羽化もやった。
孵化した直後は小さくてどこにいるのか分からないくらい。
食草がキャベツでいいのは助かる。
飼育はしやすいようで実は難しい。
特に幼虫が小さい頃に、キャベツを頻繁に入れ替えてあげないとダメだし、マメに掃除をしてあげないとウンコと一緒にカビて死んでしまう。お世話をするときに小さい幼虫を間違って捨ててしまったり・・・など、けっこう難易度高い。
◆飼育してみて・・・
卵から育てて孵化…実はこの段階でダメなものもある。
特に孵化したばかりに1齢幼虫などはちょっとしたストレスで死んでしまうことがあるので、けっこう手間はかかる。
また、ごく稀に終齢幼虫で突然謎の液体を出して死んでしまったこともあり、100%何事も問題なく・・・というワケではなかった。
羽化するときも「羽化不全」となった場合は飛べなくなる子もいた。
卵から孵化し、幼虫で脱皮をしてサナギになり成虫になるまでこれだけ大変なのに加えて、自然界では外敵(鳥、昆虫、人間など)、さらに雨風など天候による被害もあるので、成虫になるのはほんの一握りであると考えていい。
そして、成虫である期間は1か月もないと思う。
以前、羽化不全のアゲハチョウの成虫飼育をして寿命は約2か月だったが、1か月経過したあたりから脚がもげたり、木にとまることができなくなったりしたので、その時点で外敵に捕食されてしまうのだと思う。
なので・・・
外で飛んでいるチョウを見ると「おお~、がんばれ~」と声をかけるようになった。
虫嫌いだった自分からこんな言葉がでるとは・・・不思議だ。
昆虫は、人間より遥かに過酷な世界を生きているのは間違いないよ。
だから大事に見守ってあげてほしいね、もし見つけたら。
コンニチワ~~